スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

- | | - | -
〜ある青年の雑記からの引用〜
 今日の授業で先生が仰った言葉で私が面白いと思ったもの

1.自分で自分の心は切り開けません。私はブラックジャックではありませんから。
2.ピグミーチンパンジー
3.そのうち、私たちには足さえもいらなくなると本気で思いますか?


 それらに続いて青年の当時の気持ちが書かれている。

 「3」については、小さいころに読んだ漫画の絵を思い出した。100年後には人間の手足は退化していて、頭だけが異様に大きいお化けみたいな姿が描かれていて、あまり僕は好きじゃないなと思っていた。けどあまり笑えないな。

 そしてもう数行。

 今日の授業中に起こったこと

1.地震。
2.チンパンジーの乱入(一部メタファー)
3.止まらない〜・・・


注。3の後半は字が汚くて判別不可能。
 
- | 16:57 | comments(0) | trackbacks(0)
石をひさ
 路上に打ち捨てられた煙草について思う。なぜそれがそこにあるのかを考える。そして、わかった。

 
 ある夏の深夜の話。

 彼女を待つ僕の首はもうすでに、アフリカ象の鼻より長くなってしまったかもしれない。そんな想像して時間を潰す。

 たとえば、ろくろ首の首が長い理由を考える。首が長い方が高い木の樹木を食べられる。…それはキリンの話だった。

 待ち合わせの時間から4時間経っている。僕の前世がナマケモノなら苦にならない時間かもしれない。
 
 鳴らない電話をポケットの中で掴む。いつ電話がきても対応できるように。何かを握っているせいで穴から手が抜けないサルのように。

 そして深夜を徘徊する。じっとしていられなくなって。ひっそりと歩く。檻の中のライオンのように。

 酔っ払いのおじさんが叫んでる。クレオパトラをやってくれ!オウムの独り言のようだ。

 マッチを擦りつけて煙草に火を付ける。僕はどこまでも落下して、また上昇する。ツバメが華麗に旋回を決めるイメージが生まれる。

 煙草がなくなると、僕は地中深くを移動するモグラになる。暗い中で、やがて逢うかもしれない何かを探している。 
 
 深夜の街を歩くと路上に煙草の吸殻が落ちている。僕みたいに、どこにも行けないニンゲンの足跡のようだ。どこにもやれない感情を煙草に火をつけてごまかしている。

 煙草の吸殻には感情が込められている。僕はその1つ1つに思いを馳せて、小さく祈る。どうか彼女と逢えますように。

 
 僕はもう一度煙草に火を付けた。路上に感情が刻まれた。




 結局9時間待った挙句に、鎮静剤を打たれたチンパンジーのように大人しくなった彼女を交番に引き取りに行ったのだけど、それはまた別の話。

 
- | 23:10 | comments(0) | trackbacks(0)