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見切り発車の創造活動
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2006.09.14 Thursday
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散歩は愉し
2006.09.14 Thursday
ある雨の日のことである。私は飼い犬を連れて散歩していた。ラブラドールだ。その途中、変な男に会った。 地獄の三丁目へようこそ、と彼は言った。私はわけも分からず、困惑。彼、止まらずに話し続けて、まるでマシンガンのよう、これが噂に聞くマシンガントークか、などと感心していたら、彼、放心。そしてばったりと倒れた。嬉しそうに近寄って顔を舐める我が飼い犬は馬鹿丸出しだが、割と愛嬌あり。彼はどうやら眠っているだけのようだ、吐息がしてるもの。前髪は雨に濡れ、行く筋も黒い線。不ぞろいな線。 「大丈夫ですか」と、明らかに大丈夫でない相手に問う。私も馬鹿か?まあそんなところも無きにしも非ず。これが社交辞令。これがノーマル。アブノーマルは、時々でよい、と私は思う。だからそれっきりで彼には触れず、歩を進める。 もう少し進むと、さらに変な女の人がやってきた。 彼女は色っぽい目つきで私を誘惑。短すぎるスカートにスリットあり、で誘惑の準備は万端だ。肉欲的な眼差し。雨も手伝って、より密室的な雰囲気。危ないな。 しかし彼女は私には目もくれず、飼い犬に話しかける。「ねえ、今晩暇?」 「ワン」 「そう、残念ね」といって彼女も去っていく。肩透かしをくらってしまった。ぎゃふん。 まだまだ散歩は続く。 |